ROS のセットアップ

ターミナルから ROS をセットアップし,roscore を起動します.

モチベーション

ROS でプログラミングを開始するにあたり, 新しいマシンに ROS をインストールする方法や, インストールしたものが適切に機能すること を確認する方法も知っておいた方が良いでしょう. 本演習ではインストールされている ROS システムの 簡単なチェックを行います. 仮想マシンから作業している場合は ROS がすでにインストールされているため インストール手順をスキップできます.

追加情報とリソース

Scan-N-Plan アプリケーション: 演習問題

ROS のインストールが正常にされているか確かめるためのテストを行います.

  • Scan-N-Plan アプリケーション: スキャンと動作計画を行うアプリケーション

Scan-N-Plan アプリケーション: ガイダンス

~/.bashrc の設定

  1. ROS パッケージを探したり使用したりする際に 問題が発生した場合は, 環境が適切に設定されていることを確認してください. ROS_ROOT や ROS_PACKAGE_PATH などの 環境変数がどのような設定になっているのか を確認すると良いです.

    printenv | grep ROS
    
  2. 環境設定が適切でなかった場合は _setup.*sh_ ファイルを source する必要があります.

    source /opt/ros/kinetic/setup.bash
    
  3. ROS をインストールした素の状態では ROS コマンドにアクセスするために開く 新規のシェル(ターミナル)でこの コマンドを実行する必要があります. 典型的な ROS インストールにおいては 設定手順の1つとして,このコマンドを ~/.bashrc ファイルの最後に追加して, ターミナルウィンドウを開くたびに 自動で実行されるようにします. ~/.bashrc ファイルが 既に ROS-kinetic の setup.bash を実行するように 設定されているかを確認してください.

    tail ~/.bashrc
    

このプロセスにより 複数の ROS ディストリビューション (例えば indigo と kinetic)を 同じコンピュータにインストールし, 各ディストリビューションの setup.bash ファイルをソースして それらを切り替えることができます.

roscore の起動

  1. roscore は ROS ベースのシステムに必要な ノードとプログラムの集合です. ROS ノードが通信できるようにするには roscore を実行しておく必要があります. roscore コマンドを使用して起動します。

    roscore
    

    roscore が次を起動します.

    • ROS マスター
    • ROS パラメータサーバ
    • ROS ロギングノード

    started core service [/rosout] で終わる表示がされているはずです. roscore: command not found と表示されたら, ROS の環境が設定されていません. 詳しくは 演習 5.1 の .bashrc のセットアップを参照してください.

  2. ロギングノードを見るには 新しくターミナルを開いて 次のコマンドを実行してください.

    rosnode list
    

    ロギングノードは /rosout です.

  3. 1つ目のターミナルで Ctrl+C を押して roscore を停止します. Ctrl+C は ほとんどの ROS コマンド を停止するために使用される一般的な方法です.